作山古墳
作山古墳
つくりやまこふん(さくざんこふん)
吉備地方第2位の大前方後円墳

作山古墳 全景
(北東側より)
古墳探訪記75回目は岡山県総社市の作山古墳です。この古墳は吉備地方では先に紹介した造山古墳に次ぐ規模であり、全国でも第10位の大きさを誇る巨大な前方後円墳です。全長は282m、後円部径160m、高さ約24m、前方部幅170m、高さ約23mを測ります。造山(つくりやま)古墳と同じ呼び名なので、こちらの作山(つくりやま)古墳は「サクザンコフン」、造山古墳の方は「ゾウサンコフン」と呼んで区別することもあるようです。
この古墳の墳丘は3段築成で、現在は草と木で覆われていますが、築造当時は墳丘の平坦面に5000本近い埴輪が並べられていました。また、墳丘斜面には葺石が敷き詰められていたと考えられています。古墳の周濠は確認できていません。作山古墳の南方には山陽道の先駆けとなる道が存在していたと考えられており、この古墳の巨大さを示すことによって、その道を行き交う人々に吉備の大首長の権力を誇示していたものと考えられています。

作山古墳 全景
(北東側より)
この古墳の墳丘は3段築成で、現在は草と木で覆われていますが、築造当時は墳丘の平坦面に5000本近い埴輪が並べられていました。また、墳丘斜面には葺石が敷き詰められていたと考えられています。古墳の周濠は確認できていません。作山古墳の南方には山陽道の先駆けとなる道が存在していたと考えられており、この古墳の巨大さを示すことによって、その道を行き交う人々に吉備の大首長の権力を誇示していたものと考えられています。
(現地説明版より)
作山古墳は、後円部の形が正円ではなく、楕円形をしており、また前方部の端部も一直線ではなく、中央付記が台形に突出した特異な形態をしています。正円で後円部を形成し、前方部端が一直線に整形された畿内の人工的な巨大古墳や造山古墳に比べて、人手をかけずに、できるだけ自然丘陵を利用して、巨大な古墳を造ろうとした被葬者の意図がくみ取れるようです。前方部の先にある丘陵とは切通を設けて、古墳とは切り離されていますが、切り離された丘陵はそのまま残されていることも、この事を裏付けているようです。
作山古墳には墳丘表面に盗掘された大きな穴などはなく、墳丘の残存状況も良好ですので、過去に盗掘に遭うことなく、被葬者は後円部の奥深くに眠っているものと推定されています。天皇陵ではないので、今後古墳の詳細な発掘調査が為されれば、歴史に残るような遺物が出土するかもしれません。今後の調査が多いに期待される吉備の巨大古墳です。
作山古墳には墳丘表面に盗掘された大きな穴などはなく、墳丘の残存状況も良好ですので、過去に盗掘に遭うことなく、被葬者は後円部の奥深くに眠っているものと推定されています。天皇陵ではないので、今後古墳の詳細な発掘調査が為されれば、歴史に残るような遺物が出土するかもしれません。今後の調査が多いに期待される吉備の巨大古墳です。
(造山古墳と作山古墳(造山古墳蘇生会発行)より)
(造山古墳と作山古墳(造山古墳蘇生会発行)より)
この古墳の後円部から下に降りていく際に、変わったものを見つけました。宇宙線のミュオンの変化量を測定する機器です。これは古墳の埋葬施設の情報を調べるもので、宇宙線(ミュオン)が墳丘を透過する際の変化によって、墳丘内部の空間の存在などを調べることができます。2020年から、この方法によって、発掘ができない天皇陵級の巨大古墳などの埋葬施設の状況を発掘せずに調べる試みが行われています。この方法でエジプトのピラミッドの埋葬施設(空間)の有無を突き止めることができた、という事をテレビで見たことがあります。71回目に紹介した箸墓古墳にもこの調査が実施されていたようですが、結果はどのようであったのか知りたいところです。発掘せずに埋葬施設の概要が分かれば、天皇陵の状況を把握する大変有効な情報となり、考古学の進展に大きく貢献するものと考えられます。この方法による調査の進展、結果について、また公表されることがあるかもしれませんね。(下記写真参照)
《参考資料》
・日本古墳大辞典(東京堂出版)
・現地説明版
・造山古墳と作山古墳(造山古墳蘇生会発行 吉備人出版)
・宇宙線(ミュオン)観測による古墳調査については以下のホームページを参照ください。
https://ridc.okayama-u.ac.jp/kofun/
🔳基本データ
・所在地 :岡山県総社市三須
・墳丘規模・形状 :全長282m、後円部径160m、高さ約24m、前方部幅170m、高さ約23mの
前方後円墳
・埋葬施設 :未調査の為、不明
・出土物 :墳丘平坦面に埴輪列片
・築造時期 :5世紀中頃
・推定被葬者 :吉備地方を治めた豪族の首長クラス?(造山古墳の被葬者のさらに子孫か)
・アクセス :下記マップ参照ください。
・現地説明版
・造山古墳と作山古墳(造山古墳蘇生会発行 吉備人出版)
・宇宙線(ミュオン)観測による古墳調査については以下のホームページを参照ください。
https://ridc.okayama-u.ac.jp/kofun/
🔳基本データ
・所在地 :岡山県総社市三須
・墳丘規模・形状 :全長282m、後円部径160m、高さ約24m、前方部幅170m、高さ約23mの
前方後円墳
・埋葬施設 :未調査の為、不明
・出土物 :墳丘平坦面に埴輪列片
・築造時期 :5世紀中頃
・推定被葬者 :吉備地方を治めた豪族の首長クラス?(造山古墳の被葬者のさらに子孫か)
・アクセス :下記マップ参照ください。





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